テンキングの歩み


ビデオデッキで培われた精密切削技術

 日本のカラクリの粋を集めた技術を世界に知らしめ、日本のモノづくりの基礎を作った家庭用ビデオデッキ。その最盛期には全世界で年間7千万台以上のビデオデッキが作られていました。 テンキングはその録画・再生の心臓部であるヘッドドラムという金属部品を、その誕生の時からずっと作り続けてきました。その品質は、毎月何十万個も大量生産する部品の精度をミクロンオーダーで管理するという、当時では驚異的な加工精度が必要でした。 その精度を保つために私たちは、「工場全体を温度管理する」という発想で環境の変化による製品寸法のばらつきを抑え、高精度の製品を大量生産するという、相反する条件を克服することができました。

日本の技術力を底上げしたビデオの技術革新

 ビデオは、初期のオープンリールの時代からベータ、VHSと変遷し、またアナログからデジタルへの変化があり、誕生からほぼ半世紀のうちにその規格が進化し、加工の観点からは要求される精度がどんどん厳しくなって行きました。 これに伴い、加工設備、そして測定器の精度も改善が必要となり、ビデオの技術革新はそれを作りだす製造現場の技術だけにとどまらず、もっと基本的な加工装置、測定器をも大きく進歩させました。

ビデオで培われた技術を新たな製品に

 テンキングはビデオのヘッドドラムで培った精密切削加工技術を活かし、新たな分野へ挑戦を続けています。 たとえば、今のスマートフォンやパソコンに使われている半導体やICなどを作る装置の部品。その精度は、厚さ2ミリ、幅6ミリほどの薄いリングで、3ミクロン以下の平面度を達成。

性能を引き出す組立精度と環境

 テンキングは、ビデオデッキの録画・再生の心臓部であるヘッドドラムの加工のみならず、ドラムユニットの組み立ても行なっています。  ドラムユニットがVHSから8mm、DVへと進化する中で、組立に要求される精度も厳しくなってきます。テンキングでは、ドライバの締め付ける力を管理したり、周りの温度変化を少なくしたりして、部品に与えるストレスを減らし、その結果、部品一つ一つの性能を十分に引き出すことによって、ユニットとしての性能の安定化に貢献しています。

テンちゃんず
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